心地よいリズム ブログライター養成講座【初級編の9】
心地よいリズム ブログライター養成講座【初級編の9】
さて前回は、主語の大切さについて書きましたよね。
もちろんその主語の書き方自体も、結局は「読みやすさ」を考えたうえでのことなんですが、今回もその読みやすさを考えて行こうという内容です。
ちなみに読みやすさを「リーダビリティ」と言い、ブログ記事においてある意味最も大切なものなんですよ。
で、今回は、文章のリズム。
こういう文章講座系の記事はウェブ上にたくさんありますが、これに触れているものって少ないんですよね。
お経はなぜに眠たくなるのか
突然なぜお経?と思われたあなた、いいんです。
さて、皆さんも人生のどことかのポイントで、法事やお葬式といったいわゆる「仏事」に関わった方も多いと思いますが、お坊さんのお経って本当に眠いですよね。
では、皆さんはなぜ、お坊さんのお経は眠たいと思いますか?
中には「眠っちゃだめだというプレッシャーが絶妙に心地よい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的な理由はそこにはなく、その原因は単調なリズム。
この単調なリズムというのは、本当に眠たくなるんですよね。
文章にもリズムがある
そんな人を眠たくさせる単調なリズム、実は文章にもあるんです。
たとえば「今日はいい天気です。かわいい鳥がいっぱい飛んでいます。みんないい声で鳴きます。なかでも白い鳥が一番好きです。でもぞうさんの方がもっと好きです。」ってね、退屈でしょ。
他にはこういうのもありますね。
たとえば「鶏肉のおいしさといえば、その噛み応えと中からあふれ出る肉汁と焼いた時の香ばしい香りと何の味付けにもあうその淡白さです。そのおいしさは牛肉のおいしさとは違い、味が薄いからこそたのしむことのできるおいしさですから日本人が鶏肉を好むのもとてもよくわかるといえるのです。」
みたいな感じ、もう、眠くなりそうです。
単調なリズムを打破しよう
では、文章の単調なリズムの打破、そこについて考えていきましょう。
文末を変えてやる
これがまず一番手っ取り早いですね。
たとえばさっきの鳥さんの文も「今日はいい天気。可愛い鳥がいっぱい飛んでいます。みんなかわいい声で鳴くんですよ。中でも白い鳥が一番好き。でもぞうさんの方がもっと好きです」
ね、リズム出ましたよね、退屈さがぐんと和らぎました。
文章の長さを工夫する
実はこれが一番リズムを付けるのには重要な要素。
手前味噌で申し訳ないですが、私の書いた文章を読んでみてください。
私は文章を書くときに、短い文章と長い文章ができるだけ交互になるように書いていて、話の流れ上どうしても必要な時は仕方なく2文までなら同じ長さの文章が続いても良しとしています。
特別な場合を除いて。
こうすると、読んでいる人にとって文章にリズムが生まれてとても読みやすいわけです。
リズムよく鶏肉のうまさを語る
では先ほどの鶏肉でやってみましょう。
「鶏肉のおいしさといえば、まずはその噛み応え。そして、噛むほどに中からあふれ出てくる肉汁と焼いた時の香ばしい香り、さらには何の味付けともあうその淡白さで構成されているのです。そのおいしさは牛肉のそれとはまったく違うおいしさ。それは、味が薄いからこそ楽しむことのできるおししさで、その特徴を考えると、日本人が鶏肉を好むのも良くわかるというものです。」
はい、リズム感生まれましたよね。
曲のように文章を書く
1曲の音楽には様々な工夫があります。
それと同じように、文章にもその文章をいかに気持ちよく読んでもらうのかという工夫が必要になってきます。
音楽ででいうならば、曲が転調したりサビがリフレインだったり、Aメロが緩やかな立ち上がりだったり,
そういった工夫です。
ひとつの言葉を何度も繰り返したり。
あえて句読点を多くとってみたり。
カタカナの響きに依存してみたり。
そして、雰囲気を盛り上げるときには……。
ここの部分のように短い文章を改行多めで表現してみたり、ね。
基本は、上に書いているようなことで、そこから先はあなたの個性とセンス、そして経験が生み出してくれますよ。
さて次は総集編というか最終章の1 「たこ焼きの魅力の作り方」です。
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