アナログゲームのススメ。熱中の条件
あなたは、「アナログゲーム」を知っていますか?
誰もが、トランプやしりとりで遊んだことがありますよね。
今日は、豊かに生きる為の様々な能力を育み、大人も子どもも夢中になる「アナログゲーム」について、書いてみたいと思います。
ドキドキ、ワクワク、それでいて、
人間関係も育っていく、魅力的な世界の広がりが、あなたを待っています。
アナログゲームとは
・トランプ
・しりとり
・人生ゲーム
・将棋
・麻雀
・鬼ごっこ
などなど、
広い意味では、
これらは全てアナログゲームです。
アナログゲームとは、
基本的にはボードゲームやカードゲームなど、電子機器を使わないゲームです。
TVゲームやスマホゲームなどのデジタルゲームと異なる、文字通りアナログなゲームです。
なかには、専用のコマやボード、カードなども使わない、「トークゲーム」もあります。
日本では古くから将棋や囲碁が楽しまれていますね。鬼ごっこやハンカチおとし、はないちもんめなどの伝統的なゲームも、広い意味ではアナログゲームです。
このアナログゲーム、最近話題となっているのをご存知でしょうか。
大学のサークルに「アナログゲーム」のものがあったり、喫茶店と合わせて楽しめる「アナログゲーム喫茶」があったり。大人が集まるような「アナログゲームイベント」もあります。
なかには、「キャッシュフローゲーム」や、「七つの習慣ゲーム」など、遊びながら人生をより良くするような学びを得ることを目的としたゲームもあります。
これらのアナログゲームが人気となった背景には、ある国の存在があります。
その国からどんどん、日本語訳されたアナログゲームが入ってきているのです。
さあ、どこの国でしょうか。
芸術となったアナログゲーム
いきなり答えからいきます。
その国とは、、、ドイツです。
アナログゲーム大国と言えば、ドイツ。
アナログゲーマーのなかでは有名でしょう。
ドイツでは、ゲーム作家なるポピュラーな職業があります。それぞれの作家さんは、工夫を凝らして、オリジナルのアナログゲームをつくります。
ルールを試行錯誤し、美しくアーティスティックなコンポーネントをつくり、大人も子どもも活発に楽しんでいます。
現在、こうなっているのには理由があります。
ドイツでは、ある時を境に、
ゲームの箱に、作家の名前を記すようになったのです。そう、まるで芸術的な絵画のように。
このときから、アナログゲームは単なるゲームではなく「芸術作品」となりました。
プレイするのがおもしろいだけに留まらず、
その中のコマのデザインや、カードの図柄などを眺めることも、アナログゲームの楽しみ方のひとつですね。
何がおもしろいのか
さて、ここまで熱く語ってきた「アナログゲーム」ですが、いったい何がおもしろいのでしょうか。
正直、トランプや人生ゲームと一緒にされては困ります。
もちろん、トランプなどを悪くいっているわけではありませんが、これらのゲームの面白さとは比べ物にならないものがあるのです。
アナログゲームの面白さの秘訣は、
ズバリ、コミュニケーション。
「はじめて会う人」
「昔から付き合いのある人」
「家族や親戚、恋人」
「仕事仲間」
「久しぶりにあった友人」
これら全ての人、しかも、
(もちろんゲームにもよりますが)
老若男女問わず、共通のルールのもとに楽しめるのが、アナログゲームです。
思い返してみてください。
人と人が仲良くなるには、
「一緒になにかをする」ことが必須だと思います。アナログゲームは、楽しみながら自然にそれができます。
一緒にプレイしていると、その人の個性があらわれます。新たな発見もあるでしょう。
ゲームを通して、その人その人の個性、
そして人生までもがかいま見えるのです。
更に、アナログゲームの醍醐味は、単なる勝ち負けを越えたところにあります。
勝ち負けよりも重要なのは、
その時間を共にした人たちと、楽しめたかどうか、です。
結果だけではないのです。
重要なのは、プロセスです。
これは、アナログゲームにおいても、
人生においても、共通することなのかもしれません。
勝ち負けという二項対立を越えて、
勝っても負けても楽しめたかどうか。
そしてこれは、二人以上の人間が時間を共にした場合、楽しませることができたか、ということにも自然になります。
そして、楽しめるかどうかは、
本質的には自分の受け取り方、
認識によって決まるのです。
ある一定のルール、つまりその限定された世界の秩序のなかで、いかにして考えて、選択し、決断するか。
それによって未来は切り開かれてゆきます。
熱中の条件
最後に、僕の考える熱中の条件を3つ、書いてみます。
まず、「運と実力のバランス」です。
パーティーゲームで多いのは、実力の要素がほとんどないこと。
運が良ければ勝つ、悪ければ負ける、これでは選択の余地がありません。
運要素が少ないとは、選択肢が多いことです。しかし逆に、運要素が全くなくても、個性が集まりみんなで楽しむことは難しくなったりもします。
分かりやすいのは将棋で、知識や経験による実力勝負の要素が強いことがわかります。
よい、わるいと一概には言えませんが、
運と実力のバランスがよいゲームが僕は好きです。
次に、「毎回の変化」です。あるゲームでは、毎回場が変わります。場合によっては、その変化のパターンが100万通りに及ぶことも。
つまり、100万回遊んでも、毎回違うということです。
毎回の変化にいかに対応するかが、勝利の鍵となります。これはゲームだけの話ではありません。この世界も、自分自身も、変化し続けています。変化に適応できるものが、生き残ります。
次に、「回転率の高さ」です。
僕が好きなゲームは、1ゲーム最短五分ほど。これだけ短ければ、なんどもなんども遊ぶことになり安いです。
例えばあるゲームで失敗したとします。
これが、もし三時間のゲームだったらどうでしょう。大きな失敗と一緒に楽しむことは、なかなか難しいことだと思います。
逆に数分で終わるゲームならどうでしょう。
あなたは、気兼ねなく失敗できるのです。
つまり、挑戦しやすいのです。
挑戦の結果は、成功でも、失敗でも、次のゲームに生きるでしょう。
回転率の高いゲームは、それだけたくさんの挑戦ができるのです。
いかがでしょうか。
アナログゲームの溢れる魅力、あなたに届けば幸いです。
オススメアナログゲームについては、また改めてお伝えします。
ぜひ、いつの日かゲームの世界でお会いしましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません